スタッフコラム

【ギター】オーバードライブとは?【エフェクター】

2021年02月25日

 

ロックギタリストであれば一度は耳にした事がある事でしょう。
 
オーバードライブ
 
ギター特有の〝ギュイーン〟という音を出すために欠かす事の出来ないエフェクターです。
 
気になっている人の為に、深く掘り下げて解説していきたいと思います。
 
1:オーバードライブとは
 
言葉の響きは戦闘アニメの必殺技のようですね。
 
冒頭でも触れているように、オーバードライブのように〝ギュイーン〟というギター特有のサウンドを出す為のエフェクターの事を歪み(ひずみ)エフェクターと呼びます。
 
ギターの本来の音を歪ませる事でエレキギターのカッコいいサウンドが得られるのです。
 
今でこそエレキギターのサウンドの象徴のような存在となっていますが、その昔は使用する目的が今とは少し違っていました。
 
1930年代、当時まだエレキギターというものが無く、ギタリストは皆アコースティックギターで演奏していました。
 
しかし、バンドで演奏する際にアコースティックギターの音では音量が小さく埋もれてしまうという観点から、アコースティックギターにマイク(ピックアップ)を取り付けて演奏し始めた事がエレキギターの原点となっています。
 
以降、よりダイナミックで野太いサウンドを出したがるギタリスト達がアンプの音量をどんどん上げて言った事から、〝音を歪ませる〟という概念が生まれました。
 
歪みエフェクターの種類は大きく分けて3種類
 
・オーバードライブ
・ディストーション
・ファズ
 
同じ歪みエフェクターでも音色はどれも違うもので、それぞれ適したジャンルも異なるのが面白いところです。
 
ディストーションは主にハードロックやメタル、ラウドロック等で広く用いられるもので攻撃的且つ繊維の細かいサウンドとなっています。
 
ファズは、毛羽立ったようなノイジーなサウンドが特徴的です。60年代のサイケデリックロックや90年代~主流となっているオルタネイティブロック・グランジ等の血を引くバンドやギタリストが好んで使用している傾向です。
 
2:オーバードライブの特徴
 
1章で2種類のエフェクターが登場しましたが、オーバードライブは3つの中でも最も 「歪み量」の少ないエフェクターです。
 
歪み量が少ないが故、ディストーションのようにガツンとエッジに効いたサウンドやファズのようなクレイジーな音色を出す事が出来ません。
 
その為一見は「使いどころがない」エフェクターという印象を受けるかも知れませんが、それは大きな間違いです。
 
オーバードライブは3者の中でも最も 「温かみのあるクランチサウンド」に長けているエフェクターです。
 
そして、ギターソロで音量をブーストする手段として使われたり、アンプの歪みと組み合わせる事でディストーション単体では出す事の出来ない「チューブ感」のあるハイゲインサウンドを得る事も出来ます。
 
また、カッティングを行う際にオーバードライブのゲインを組み合わせる事により、クリーン単体では得る事の出来ないキレと音の厚みが得られます。
 
上記特徴でも分かるように、オーバードライブは歪みというよりは、 音の厚みを持ち上げるエフェクターとして用いられる事が多いです。
 
勿論、製品によっては最大の歪み量が多いものもありディストーションのような用途で使用する事の出来るものもあります。
 
3:オーバードライブの音作りのポイント
 
前章でオーバードライブの最も美味しい使い方は「音のブースト」にあると言いました。
 
歪みエフェクターを使う上で最も煩わしいものと言えば 「ハウリング」ですね。
 
スタジオでいざ音作りしてみると、ほんの僅かしか歪ませていないのにも関わらずすぐハウってしまう等という事もよくあります。
 
アンプとオーバードライブで音作りする際のポイントについて解説していきます。
 
3-1:自宅とスタジオとでは音が違う
 
自宅で作ってきた音設定をそのままアンプに入力するのは典型的な失敗例です。
 
自宅とスタジオとでは機材や音量等あらゆる要因が異なります。特に自宅では出せる音量が小さい為に必然と歪み量が多くなってしまいがちで、スタジオで鳴らしてみると想定していた以上のゲインが出てしまいハウリングを起こしてしまうケースが多いのです。
 
自宅は自宅、スタジオはスタジオ、ライブはライブ
 
音作りの前提としてこの3パターンを別物として考えるべきです。
 
3-2:まずはアンプで音を作る。
 
音作りの土台となるのはアンプです。
 
どれだけ高性能なエフェクターを使っていようとも、アンプの状態や設定がイマイチだと全てが台無しになってしまうのです。
 
まずはギターをクリーンで鳴らした時にベストな音色になるようにEQ(イコライザー)を調整しましょう。
 
ベストなイコライジングで固まったら、ゲインを少しずつ足していきましょう。ゲインが上がる事によって音色が崩れるようであれば、再度EQをいじりながら調整していきましょう。
 
そしてここで最も注意すべき点は アンプ側で歪ませ過ぎない事です。
 
後にオーバードライブで歪ませるという事を加味すると、アンプ側で歪み量を上げすぎると当然ハウリングは発生します。
 
ここでは「なんか物足りないな」と感じるくらいがベストです。
 
3-3:オーバードライブのオススメ設定
 
いよいよサウンドの仕上げに取り掛かります。
 
しかし、ここでもやはり歪み量が大きすぎてはいけません。
 
オーバードライブは飽くまでも「音の厚み」を足すもの。
 
歪み量を最小限に抑え、且つオーバードライブの持つ温かみを活用するには
 
・Volume → 12時以上
・Gain → 12時以下
 
この設定がオススメですので、是非試してみて下さい。

 


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