スタッフコラム

DAWの機能を使いこなそう!

2021年07月19日

 

DTMライフ楽しんでいますか?
 
誰でも気軽に作曲出来るようになった昨今。DAWの性能が如何に高くなったと言えど、やはり作曲という分野は多くの知識や経験が求められます。
 
作曲は今や音楽的側面のみでなく、DAWを如何に使いこなすかでクオリティーを左右するものになっています。
 
どれだけ音楽的に優れているものであっても、DAWをイマイチ使いこなせていなくて他の作品と見劣りしていまっているのであれば非常に勿体無いです。
 
今回はDAWの1ステップ上の使いこなし方について解説していこうと思います。
 
1:ベロシティーを使いこなそう!
 
ベロシティーは打ち込んだ midiの音の強弱を操作するもの。音源によっては音量が変わるだけのものもありますが、ドラムで言えばベロシティーを下げるとその分弱く叩いたような音に変わっていきます。
 
ここを疎かにしていると、人が演奏しているような良い意味での“音のバラつき”がなく機械的な音になってしまうのです。
 
よくある手法としては、裏拍にあたる部分のベロシティーを気持ち下げてあげる事によって強弱とグルーヴが生まれます。
 
あと、ドラムやベース等のリズム楽器に至っては、聞こえるか聞こえないかのベロシティー(通常90〜100で打ち込んでいるのであれば40〜50くらい)で16分の音を入れるとよりリズムに奥行きが増したような響きになります。
 
これは実際にドラマーやベーシストがプレイの中で実践しているものであり、 ゴーストノートと呼ばれるものです。
 
是非活用してもらいたいです。
 
2:PANを意識しよう。
 
PANは 音を左右に振り分ける機能の事を指します。単に左右に振るのではなく、“右に50%だけ振りたい”等といった細かい設定も出来、実際にライブで演奏される際の各パートの立ち位置に沿った振り分けも可能です。
 
DTM初心者がやってしまいがちな事の中で、全部のパートが真ん中で団子になってしまう事が挙げられます。
 
如何にイコライジングが上手くても、中心で団子になってしまった音をはっきりと聞かせるのは難しいです。
 
各パートがぶつかってしまわないよう、それぞれの棲み分けを工夫する必要があるのです。
 
3:オートメーション
 
オートメーションもある程度DAWを触っていないと使いこなしが難しい機能です。
 
再生中のボリュームやEQ、ピッチ等を変更するプログラムを組む事ができます。
 
録音したギターの音量は意図的に弾き方や音色を変えない限り、最初から最後まで一定ですよね。
 
このままだと、
 
Aメロでは音量が出すぎていたから下げてみると、今度はサビで小さく聞こえてしまう。
 
このようなケースに陥ってしまいます。
 
勿論、ボリュームの異なるチャンネルを作って2つに分ける方法で解決できるのですが、オートメーションを使えばもっとスマートかつ能動的な作業が可能です。
 
オートメーションは、指定した小節〜小節を0〜100で所謂クレッシェンド・デクレッシェンド感を出してくれるのです。
 
トラックを2つに分けると、当然セクションの変わり目でボリューム差が出てしまいますよね。
 
ですが、オートメーションで徐々にボリュームが上がるよう設定を組めば、ボリューム差を感じるというリスクを排除する事が出来るのです。
 
また、この機能を応用すれば、ラジオボイスから徐々に通常の歌声に切り替わっていくといったイントロによくありがちな演出も可能です。
 
4:Bus・Sendトラックを使おう
 
ディレイやリバーブの使いこなしも初心者には非常に難しいもの。
 
あちこちに挿した空間系のエフェクタが混ざり合ってボヤけたような音になってしまったという経験はありませんか?
 
この悩みの改善点としてBus・Sendトラックの存在を知る必要があります。
 
Bus・Sendトラックとは、複数あるトラックをある1つのトラックにまとめて信号を送る事のできる機能です。
 
リバーブやディレイは多くのパートで使いますよね。予めリバーブとディレイだけをエフェクトとして掛かった状態のトラック(A)を作っておけば、オーディオトラックにあたるトラック(B)とトラック(C)をBusを通してトラック(A)に送る事が出来ます。
 
こうする事でトラックそれぞれに空間系のエフェクトを挿していくよりも、効果的且つキレイにまとめる事が出来るのです。
 
このメリットの他にも、一つ一つのトラックにわざわざディレイとリバーブを挿すという手間が省けるので単純に作業の短縮にもなる上に、PCやDAWの負荷も大幅に削減出来るのでかなりオススメ。
 
5:効果音をサンプリングしてより派手なサウンドに
 
バンドサウンドだけでは物足りない。
 
EDMを取り入れたようなミクスチャーバンドという訳ではなくとも、昨今のアーティストは環境音や効果音的なシーケンスや同期を用いる事で多様な世界観を演出しています。
 
この為、シンプルなバンドサウンドだけでの作曲に満足出来なくなってくる事もあるでしょう。
 
そんな時はサンプラーを駆使して、効果音等を積極的に取り入れてみてはどうでしょう。
 
DAWに最初から備わっているシンセサイザー音源の中にも“Soundscape”と呼ばれる効果音がいくつか収録されています。
 
飽くまでも電子音の範疇ではありますが、風や川、時計等の音らしいものもあるので是非好みのサウンドを探してみて下さい。
 
DAWに収録された音源ではイマイチ満足出来ないのであれば、実際の音を録音しに出掛けたり、フリー素材をダウンロードして使うという手段を検討してみるのも良いでしょう。

 


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